ダージリンオータムナル

ダージリンオータムナルのサンプルが届き始めました。

08Aut
今季初めて飲むオータムナルですが、思いのほか出来のよいものもいくつか見受けられました。まずは、出だし好調といったところです。

セカンドフラッシュに続き、豊作となるか。
今日の状況を見る限り、大いに期待してしまいます。

産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2008.11.04 Tuesday

08年ウヴァシーズナルについて

08年のウヴァシーズナルについては、あらゆる可能性を検討しましたが、入荷を取りやめさせていただくこととしました。現時点で、昨年のアダワテ農園のシーズナル、及び定番でご紹介しているウヴァ BOPと比較して、あえて新しくご紹介したいと思える紅茶に出会うことができなかったからです。

近年のウヴァティー全般の傾向として、どうしても気になる味わいがあります。それは不快感を催すエグ味で、そのエグ味のない紅茶を探すとなると、今季に限っては8割以上の紅茶を選択肢から除外せざるを得ないという状況が生じました。

ウヴァのメンソールフレーバーは、紅茶の香り成分としては日持ちもよく、まだまだ07年のアダワテ農園のウヴァがおいしくいただける紅茶としてお勧めできるという判断もあり、このような決定とさせていただきました。

09年のディンブラシーズンにも、一部の農園は風味が向上しますので、可能性は高いとはいえませんが、来年2月ごろのチャンスを狙ってみたいと思います。何卒ご理解の程、お願い申し上げます。

産地の息吹 > スリランカ | - | trackbacks (0)2008.10.28 Tuesday

注ぎ方による味の違い

難しい話ではありませんが、だいぶマニアックな話題です。

とあるお茶作りの名人にお話を伺った際、お煎茶の注ぎ方の作法について話が及びました。いわく、お煎茶は、注ぎ始めてから10秒間で注ぎ終わるのがよいとのこと。そうすることで、より複雑な味わいが生ずるようなのです。

そこで、早速紅茶でも同じように試してみました。テイスティングカップを2つ並べ、片方は10秒間かけてゆっくり注ぎ、もう片方は即座に注ぎきるようにします。そうすると、やはり10秒かけて注いだ方が味が濃く、即座に注いだ方がすっきりとした味わいになりました。

どちらがよいか、ということは人それぞれでよいと思います。しかし、注ぎ方によっても、味わいに違いが出るということについては、紅茶ではあまり意識して来られなかった部分であるとは言えるでしょう。そのうち、喫茶店の紅茶のメニューに、「こってり」・「さっぱり」という指定が加わる日も来るかも知れません。

余談ですが、以前私が住んでいた東小金井には、珈琲を頼むと、「「こってり」で淹れますか?、「さっぱり」がよいですか?」と聞いてくる喫茶店がありました。

私が「ストロングをさっぱり目で」と注文すると、そのご主人は「ストロングをそんなに強くもなく」と復唱して、時間をかけて丁寧に珈琲を淹れてくれました。私好みのしなやかな味わいの一杯でしたが、残念ながらそのお店は、私が転居するのとほぼ同時に閉店してしまいました。

紅茶の味にももちろんこだわりたいですが、その喫茶店のように、味のある店になれたらいいな、と思ったものです。

お茶を知る > 淹れ方・楽しみ方 | - | trackbacks (0)2008.10.17 Friday

ミルクティの季節

4つ目のアッサムの発売を前に、4品並べてのテイスティングをしてみました。

まずはストレートで。
アッサム

次にミルクティ。
アッサムwithミルク

ミルクティにおいて香りを意識し始めると、おのずと余韻(残り香)への比重が高まります。ダフラティングは、涼やかな香りでキレをかもし出します。そしてバナスパティは、モルティな美しい余韻と、心地よい渋みが印象的です。ドームニは香りは両者には負けますが、甘く飲みやすいミルクティに仕上がっています。

そして一番手前が、今季のオークションで高値を連発した、ハルマリ農園のアッサムです。この紅茶は、バラの香り成分であるゲラニオールがしっかり感じられます。

それぞれに個性豊かなアッサム・セカンドフラッシュ。実に魅力的な紅茶です。

産地の息吹 > アッサム | - | trackbacks (0)2008.10.10 Friday

セールの品から ダージリンファーストフラッシュ2種

今年の春、ジークレフでは、熟成感のあるファーストフラッシュということで、シンブリ農園"Classic Clonal"と、バラスン農園"Ch Classic"をご紹介しました。

そして、この2つのダージリンファーストフラッシュが収穫されてから、そろそろ半年が経過しようとしている今、まさにこれらの紅茶はその真価を発揮しているように思われます。

昨今のダージリンファーストフラッシュは、ほんの数ヶ月のうちに飲みきらなくては風味が衰えてしまうものが非常に多く、ジークレフとしてはそれで「旬の紅茶」と呼べるのかという疑問を呈してきました。本来紅茶の旬(緑茶でもそうです)というのは、それから一年間を通じ、流通しているものの中でもっとも美味しいものでなくてはならないと考えているからです。

食欲の秋セールでぐっとお求めやすくなったこの機会に、「本来の(=以前はあたりまえにこうであった)」ファーストフラッシュの味わいをお楽しみください。

お店からのご案内 > お買い得情報 | - | trackbacks (0)2008.10.04 Saturday

おいしい紅茶の淹れ方

おいしい紅茶の淹れ方についてまとめてみました。ずいぶん前にこのブログで、産地別のお茶の淹れ方をまとめたことがありますが、それとはまた違った角度からまとめてあります。従来の淹れ方の記述とはちょっと違うことも書いていますので、もしよろしければご一読ください。


基本の淹れ方

1.お湯を沸かす。グラグラと沸くまで沸かしましょう。

・沸かす温度は95℃がよい、100℃がよい等の意見がありますが、温度が低くて失敗することはあっても、高くて失敗することはありません。
・水は、ミネラルウォーターを使用する必要はありません。水道水に簡単な浄水器を通すぐらいで十分です。高価な浄水器の中には、Phを変えたり、軟水化するものがありますが、そのような機能がついていると美味しく入りにくい茶葉もあります。
・濃さは170ccに2g程度がオススメですが、水質によって若干適量が異なります。

2.茶葉をポットに投入し、適量の熱湯(2gにつき170cc程度)を注ぎ、ポットにティーコジーなどをかけて、一定時間保温しながら抽出します。

・ダージリン、アッサムなどの大きな茶葉(FTGFOP1など)は5〜7分。スリランカ産の細かい茶葉(BOP,PEK,FBOPなど)は3〜4分ぐらい蒸らすのがおすすめです。
・渋みを出さず、繊細な風味を醸し出したい場合、少々茶葉の量を少なくし、長めの抽出時間をとるのがおすすめです。
・逆に、急ぐときは茶葉の量を多く、抽出時間を短くする方法もあります。若干硬めの味になります。
・ポットの形は、縦長よりも平たい形のものがオススメです。より甘く、まろやかな味わいになります。

3.なるべくカップを事前にお湯を通すなどして温めた後、お茶を注ぎます。

・カップに注いだときに色が同じなら、味の濃さも同じです。複数のカップに注ぎ分けるときは色が同じになるようにしましょう。
・美味しかったときの色を憶えておくと、その次から失敗なく上手に淹れられます。
・最後の一滴まで注ぎきる必要はありません。一杯目を飲み終わった後、ポットの中に残る濃い紅茶は、カップにお湯を足して薄めればとても美味しくなります。ただし一杯目の抽出の時に濃すぎると、お湯を足しても上手に味が直らないことがあります。


ミルクティについて

・ミルクティにするときは、低温殺菌牛乳を使用すると、香りのよいミルクティが楽しめます。
・ミルクは常温程度でもよいですが、温めるのであれば60℃程度までがおすすめです。
・色の薄い紅茶(旬のダージリン、ヌワラエリヤなど)でミルクティを作る場合、ミルクは控えめにすると紅茶の香りを下支えしてくれます。
・クリーミーで熱々のミルクティや、煮出しのミルクティを楽しみたいときは、低温殺菌牛乳にこだわる必要はありません。乳脂肪分の高いものを選びましょう。


中国・台湾の紅茶について

・キームン、雲南などの中国の紅茶は、170ccに対し、茶葉5gで1分間抽出、ないし茶葉3.5gで2分間抽出など、濃い目で短めの抽出を行うことにより、より優美な味わいになるものが数多くあります。この場合、2煎、3煎目も美味しくはいります。
・この抽出を行う場合、蓋碗や茶壷を使用するのがオススメです。日本茶用の急須でもおいしくはいります。

お茶を知る > 淹れ方・楽しみ方 | - | trackbacks (0)2008.09.20 Saturday

ダージリンウーロン G clef Speciality

ダージリン ウーロン セリンボン農園 "G clef Speciality"です。

5H3
このお茶も、バナスパティ農園の"Kakra Speciality"同様、こちらで製茶の方法を企画して農園で作ってもらうつもりだったのですが、農園に伺ってびっくり。なんと私のために生葉が用意されていて、「ぜひご自身でおつくりください」ということになってしまいました。

5H2
そんなわけで、急遽作ってしまったのがこのお茶です。
味わいは既存のダージリンとは異なる、シナモンのような香りを帯びたお茶に仕上がりました。なかなかうまくいったのではないかと思っています。

5H1

産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2008.09.18 Thursday

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