ダージリンセカンドフラッシュ買付けを終えて

■いよいよダージリンセカンドフラッシュが入荷となります。

■今年のセカンドフラッシュについては、時折ツイッターなどでつぶやきつつお知らせしていました。こちらでは、買付けを終えてのまとめのようなものを、記してみたいと思います。

■2011年のセカンドフラッシュは、順調であったと思います。当初、2005年以来の大豊作ではないかという感触を得ていました。実際、ジークレフでは、非常に充実したラインナップをそろえることができ、買付けに大変満足しています。

■ところが、先日そのことを、ダージリンのとある農園のオーナーと話したところ、彼は今年をそこまでよい年とは認識していませんでした。というのは、本当によいものを産した農園は確かにいくつもあるが、どの農園もすばらしいお茶をつくったというわけではなかったというのです。むしろ彼の見解では、よいものが出来た農園は多くはなかったのではないかということでした。

■実際、ジークレフでもほとんど連番でずっとサンプルを確認している農園で、昨年、あるいは一昨年のクオリティを上回ることのできなかった農園はありました。また、今季は確かに、同じ農園からいくつものロットを買い付けるということが頻発しました。一番多いのがキャッスルトン農園です。

■まあ、豊作という概念は、最高峰の質よりも、質の高いもののボリュームや、量そのものを言うことが多いと思うので、その点で見解が各位でずれていてもおかしくはないでしょう。

■しかし、すくなくとも、ピーククオリティにおけるピークの高さという意味では、今年は間違いなくすばらしい年です。ジークレフはもとより、毎年そうしたピーククオリティのピークのお茶のみを狙って買付けをしていますので、ジークレフ的には本当にすばらしい年であることは間違いありません。

■今年のセカンドフラッシュは、何とか今週末の発売に間に合わせたかったのですが、便の遅れから通関許可が22日金曜日にずれこんだため、発売は週明けとなってしまいました。

■オンラインストアでの販売開始は、7/29 20:00となりますが、店頭では準備のできたものから前倒しをしようと思います。したがって遅くとも27日水曜には、第一便を予定していたお茶については販売開始できることでしょう。

■なお、毎回入荷するごとにお話していることですが、入荷してから、セカンドフラッシュのダージリンがその大枠での香味を実現するには数日、本来の力を発揮するには数週間、そして中国種に関しては、その後も熟成して香気がどんどん変化していきます。今年は大変できがよいので、できれば、そういった変化の一部始終まで含めてお楽しみ戴ければ幸甚です。

産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2011.07.24 Sunday