最近、茶のみ話をあまり更新してい…

最近、茶のみ話をあまり更新していませんでした。
実は8月は体調が思わしくなく、若干舌と鼻に違和感を感じていたんです。ほとんどの紅茶や中国茶のテイスティングには問題のない程度だったんですが、ダージリンだけは甘みと香りの一部がきちんと判別できなかったんですよね。おそらくもうすぐ回復するとは思うのですが・・・。

おいしいものをおいしくいただくにも、健康でなくてはならないのですね。ウヴァの買い付けが終わったあとでよかったです。

お店からのご案内 > 紅茶 | - | -2004.08.29 Sunday

ウヴァのピーククオリティについて…

ウヴァのピーククオリティについての続報です。
今年のウヴァについては、アイスレビーなど一部の農園では、7月中にピークを迎えましたが、8月に入り、チェルシーやボンバガーラウヴァなど、今年は今までみかけなかった名園のクオリティが上がってきたようです。チェルシー農園は、ちょっとディンブラよりのフルーティなウヴァを作る農園です。ボンバガーラは、マルワタバレーの縁に立地する農園で、その立地上の特性から、幸運なことに2〜3月のディンブラシーズンにもクオリティがよくなることで知られています。

あと、ショウランズ(Shawlands)農園の大きな葉のロットは、安定してよい出来を保っています。今年のこの農園のOP、OP1グレードは、長時間抽出するとまろやかな中にさわやかなウヴァフレーバーを宿す魅惑的な紅茶に仕上がっています。市中ではあまり見かけない農園かも知れませんが、ここも名園のひとつです。吉祥寺の水では、抽出時間を6分以上とらないと、この農園の個性が発揮できないため、今年はご紹介することが出来ませんが、いずれ機会を見つけて入荷してみようと思います。

ジークレフのアイスレビーについては、もうコロンボの港を発ちました。ウヴァのトップガーデンであるアイスレビーの、オブラートに包まれた苦味と純粋なメンソールフレーバーという個性が私は大好きなのですが、今年はまさに私の理想とするウヴァをご紹介できる見込みです。

産地の息吹 > スリランカ | - | -2004.08.20 Friday

今回のウヴァの買い付けにあたって…

今回のウヴァの買い付けにあたっては、実はOPタイプのような葉の大きいものに力を入れて探していました。今年のヌワラエリヤシーズナル、マハガストータクオリティが実に魅力的なお茶で、OPのよさを再認識させられたからです。

ディンブラ・ニルギリ・ヌワラエリヤのおのおのの産地でOPなりのよさが出るのなら、ウヴァでも同様に、BOPとは違ったよさが出てくるに違いないと思ったのですが、今までのところ、やはり最も良かった方から3つはすべてBOPでした。(ちなみにその三つは、アイスレビー、ハイランズ、ハイランズでした。)

ウヴァに関しては、そもそもの風味の主成分がサリチル酸メチルであることも関係しているのだと思うのですが、OPにしたときの良さよりも、揉みが弱くなる欠点の方が先に出てしまう確率が高いようです。

今年はもうアイスレビー農園のものに買い付けを決めましたが、来年もまた少し模索してみようと思います。

産地の息吹 > スリランカ | - | -2004.08.14 Saturday

先日、お客様からベストティーにつ…

先日、お客様からベストティーについて問い合わせを受けました。
もう何度も問い合わせを受けていることなのでここにも書きますが、「ベストティー」なる賞はインドにもスリランカにも存在しません。(中国には金賞茶が存在します。)

ためしにベストティーで検索してみると、いろいろなところで「権威あるテイスターが選んだ」とか、そのような触れ込みを見かけるのですが、どうしてこのようなことになったのやら。

前にも書きましたが、中国茶や台湾茶、あるいは日本茶のように、生産国が消費国であり、価値観の基準がはっきりしている場合には、どれが一等賞を決めるという心性は理解しやすいことでしょう。

しかし、インドやスリランカの紅茶のように、世界市場を相手にしていて、その地域によって嗜好がまったく異なることを熟知している環境では、そうはなりません。

「何が一番かは、人によって異なる」という基本姿勢を堅持しているのです。

ですから、コンペのようなことは行いません。品評会自体は実は行われているのですが、これはまさしく、作り手と買い手が品評をする「テイスティングセッション」なのです。

お互いの個性を尊重し、優劣をつけずにおくのと、明確な基準を設け優秀者を表彰するのと、どちらがよいかは一言では片付けられませんが、インドやスリランカの作り手は自分がつくりたいお茶を作っているのであって、ある基準に従って「より秀でた」お茶を作っているわけではありません。だからダージリンやウヴァのマルワタバレーの農園では、みんなが自分が一番だと思っているし、みんなが自分のお茶に胸を張っているわけです。

ちなみにジークレフの評価基準は、「作り手自身が作りたいと思っている理想のお茶にどれだけ近づけたか、あるいはそれを超えられたか?」、すなわち首尾一貫性です。

お茶を知る > お茶の豆知識 | - | -2004.08.14 Saturday

ダージリンについての表現で、私が…

ダージリンについての表現で、私が愛用していることばのひとつが「紅茶のシャンパン」です。この表現、長らくダージリンの枕詞として使われ、相当陳腐化した表現のようにも思えますが、おいしいダージリンに出会えば出会うほど、ダージリンをシャンパンに喩える気持ちがわかるようになってきました。

例えば今回のセカンドフラッシュでいえば、ストロングタイプのグームティのDJ-53は、ドライなタイプのシャンパン。メロータイプのキャッスルトンDJ-100は、スウィートな甘味の強いものと、どちらも確かに良質のシャンパンに近い風味を持っているのです。私が思うに、シャンパンの比喩に値するダージリンはほんのわずかですので、なんでもかんでも「紅茶のシャンパン」と枕詞にするのは賛成できませんが、最良のダージリンと最良のシャンパンに相通じるものがあるのは確かだと思います。

紅茶をお酒に喩えること自体は、紅茶の歴史の中で今に始まったことではないようです。紅茶が英国で庶民にも普及した理由のひとつに、当時の英国の禁酒法と、紅茶の風味が英国人が愛飲していたビールやウィスキーに似ていることが挙げられています。

ウィスキーと紅茶の風味が近いというと意外かも知れませんが、紅茶の元祖である正山小種(ラプサンスーチョン)と、英国のアイラ地方で作られている気合の入ったシングルモルトであるラガブーリンなんかを飲むと、実に良く似ていることに気づかされます。

ラガブーリンは、ピートの利いた、ウィスキー通が最後にたどり着くといわれる銘柄ですが、武夷山で昔から作られている伝統的な正山小種の竜眼の香りと色、飲み終わりの余韻は、頑固に昔からの伝統を守りつづけるこの蒸留所のウィスキーにそっくりなのです。ついでにいえば、時代がどんなに移り変わっても、それに迎合しないところなんかもまた似ています。

また、ビールについても同じことが言えて、セントジェームズ農園や、チェルシー農園のシーズナルクオリティのウヴァや、メロータイプのディンブラ、ストロングタイプのニルギリなどは、英国伝統のフルーティなエールとよく似ています。個人的に最近よく飲むアボットエールなどは、ウヴァの美しい緋色の茶液、豊潤な香り、特有のほのかな苦味に通じるものがあります。

そうそう、酒の話ついでに、最近のお気に入りのお店を紹介させていただきますね。

"Ullapool"。吉祥寺東急デパートの北側、第一ホテルの真裏にある小さくておしゃれなイングリッシュパブです。私の知る限り、ここの英国料理は英国で食べるよりずっとおいしいです。
アボットエールもここで飲ませてくれます。

Ullapool
東京都武蔵野市吉祥寺本町2−8−4リベストフォーラム競咼1F
電話 0422-20-3225

トリビア | - | -2004.08.06 Friday

早くも今年のウヴァシーズナルの入…

早くも今年のウヴァシーズナルの入荷が決定しました。
アイスレビー農園の本当にすばらしいピーククオリティのものです。

昨年はずいぶん遅く訪れた(アイスレビー農園の)ピーククオリティですが、今年は例年よりも早めにやってきました。昨年の落札が9/26でしたから二ヶ月近く早いロットを買い付けたことになります。

まだ時期が時期なので、これから第二のピークが訪れるかもしれませんが、私としては今回の買い付けには本当に満足しています。秋口には皆様にご紹介できる見込みです。ご期待ください。

産地の息吹 > スリランカ | - | -2004.08.05 Thursday

今年のウヴァは好調と言ってよい様…

今年のウヴァは好調と言ってよい様子です。以前からお伝えしているアイスレビー農園やウヴァハイランズ農園の他にも、良質な紅茶を産する農園が増えている様子です。

私がとてもよいと思ったのは下記の農園です。

Aislaby, Uva Hilands, Shawlands, Attampettia, Dickwella

後ろの三つはもしかしたら耳慣れない農園かもしれませんが、テイスター的には毎年おなじみの農園です。つまり安定して毎年良い物を作り出してる名園なのです。この他にも、良質な紅茶を産出している農園はまだまだあります。

産地の息吹 > スリランカ | - | -2004.08.04 Wednesday