おいしい紅茶の淹れ方

おいしい紅茶の淹れ方についてまとめてみました。ずいぶん前にこのブログで、産地別のお茶の淹れ方をまとめたことがありますが、それとはまた違った角度からまとめてあります。従来の淹れ方の記述とはちょっと違うことも書いていますので、もしよろしければご一読ください。


基本の淹れ方

1.お湯を沸かす。グラグラと沸くまで沸かしましょう。

・沸かす温度は95℃がよい、100℃がよい等の意見がありますが、温度が低くて失敗することはあっても、高くて失敗することはありません。
・水は、ミネラルウォーターを使用する必要はありません。水道水に簡単な浄水器を通すぐらいで十分です。高価な浄水器の中には、Phを変えたり、軟水化するものがありますが、そのような機能がついていると美味しく入りにくい茶葉もあります。
・濃さは170ccに2g程度がオススメですが、水質によって若干適量が異なります。

2.茶葉をポットに投入し、適量の熱湯(2gにつき170cc程度)を注ぎ、ポットにティーコジーなどをかけて、一定時間保温しながら抽出します。

・ダージリン、アッサムなどの大きな茶葉(FTGFOP1など)は5〜7分。スリランカ産の細かい茶葉(BOP,PEK,FBOPなど)は3〜4分ぐらい蒸らすのがおすすめです。
・渋みを出さず、繊細な風味を醸し出したい場合、少々茶葉の量を少なくし、長めの抽出時間をとるのがおすすめです。
・逆に、急ぐときは茶葉の量を多く、抽出時間を短くする方法もあります。若干硬めの味になります。
・ポットの形は、縦長よりも平たい形のものがオススメです。より甘く、まろやかな味わいになります。

3.なるべくカップを事前にお湯を通すなどして温めた後、お茶を注ぎます。

・カップに注いだときに色が同じなら、味の濃さも同じです。複数のカップに注ぎ分けるときは色が同じになるようにしましょう。
・美味しかったときの色を憶えておくと、その次から失敗なく上手に淹れられます。
・最後の一滴まで注ぎきる必要はありません。一杯目を飲み終わった後、ポットの中に残る濃い紅茶は、カップにお湯を足して薄めればとても美味しくなります。ただし一杯目の抽出の時に濃すぎると、お湯を足しても上手に味が直らないことがあります。


ミルクティについて

・ミルクティにするときは、低温殺菌牛乳を使用すると、香りのよいミルクティが楽しめます。
・ミルクは常温程度でもよいですが、温めるのであれば60℃程度までがおすすめです。
・色の薄い紅茶(旬のダージリン、ヌワラエリヤなど)でミルクティを作る場合、ミルクは控えめにすると紅茶の香りを下支えしてくれます。
・クリーミーで熱々のミルクティや、煮出しのミルクティを楽しみたいときは、低温殺菌牛乳にこだわる必要はありません。乳脂肪分の高いものを選びましょう。


中国・台湾の紅茶について

・キームン、雲南などの中国の紅茶は、170ccに対し、茶葉5gで1分間抽出、ないし茶葉3.5gで2分間抽出など、濃い目で短めの抽出を行うことにより、より優美な味わいになるものが数多くあります。この場合、2煎、3煎目も美味しくはいります。
・この抽出を行う場合、蓋碗や茶壷を使用するのがオススメです。日本茶用の急須でもおいしくはいります。

お茶を知る > 淹れ方・楽しみ方 | - | trackbacks (0)2008.09.20 Saturday

ダージリンウーロン G clef Speciality

ダージリン ウーロン セリンボン農園 "G clef Speciality"です。

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このお茶も、バナスパティ農園の"Kakra Speciality"同様、こちらで製茶の方法を企画して農園で作ってもらうつもりだったのですが、農園に伺ってびっくり。なんと私のために生葉が用意されていて、「ぜひご自身でおつくりください」ということになってしまいました。

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そんなわけで、急遽作ってしまったのがこのお茶です。
味わいは既存のダージリンとは異なる、シナモンのような香りを帯びたお茶に仕上がりました。なかなかうまくいったのではないかと思っています。

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産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2008.09.18 Thursday

アッサムセカンドフラッシュ バナスパティ農園 "Kakra Speciality"

アッサムセカンドフラッシュ バナスパティ農園の"Kakra Speciality"です。

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一見すると地味な見栄え。実はウンカ芽が多く含まれる、有機栽培ならではの茶葉です。余計なグレーディングを施していないので、ゴールデンティップは少ないように見えるかも知れませんが、本来の量(一芯二葉摘み)ではこうなるはずです。

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ウンカ芽については、この茶殻を見ていただいたほうが判りやすいかも知れません。むしろダージリンのセカンドフラッシュみたいに見えます。

実はこの紅茶、私が製茶の仕方を指定して、農園で特別につくっていただいたものなのです。従来のアッサムとは違う香味を求めて、ウンカの影響を最も受けた茶葉だけを厳選し、萎凋、揉捻、発酵、火入れなど全ての工程をアレンジしてあります。

特徴としては、ウヴァのようなちょっとスーッっとする香りと、甘いフラワリーな香りが出てきたこと。また味わいも通常のアッサムとは異なる部分が出てきました。ダージリン好き、ウヴァ好きな方にはお試しいただきたいかと思います。

こちらは、店頭では9月13日から、オンラインストアでは9月19日から発売予定です。

参考までに、昨年のメレン農園の画像を掲載してみます。
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産地の息吹 > アッサム | - | trackbacks (0)2008.09.12 Friday

スタンダードティの農園名

ジークレフでは、旬の紅茶のほかにお手ごろな価格で安心して楽しめるスタンダードラインの紅茶をご提供しています。このラインについては、ふだん特に農園名を公表することのないラインですが、どんなものを使用しているか気になる方もいらっしゃることでしょう。

実はスタンダードの紅茶についても、シーズナル同様、名園の誉れ高い農園からの紅茶を使用しています。ためしに、現在のラインナップをご紹介しましょう。

ディンブラ BOP:カーカスワールド農園
ウヴァ BOP:ウヴァハイランズ農園
ヌワラエリヤ BOP:コートロッジ農園
キャンディ BOP:ヘルボッデ農園
ルフナ BOP:モラガーラ農園
アッサム Othodox:ギンギア農園
ダージリン FTGFOP1:シンブリ農園

いかがでしょう。ほとんどの農園名は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

スタンダードのラインの紅茶は、以前旬のものとして提供していたものを使用することもありますし、スタンダード用に買付けたものを使用することもありますが、必ずシングルエステートで、信頼の置ける作り手から予算の許す限り質の高いものを買付けています。

ブレンドにはブレンドのよさがありますが、できる限り誰が作ったお茶であるかということにこだわって行きたいというのがジークレフの姿勢です。ですからブレンド(ホテルブレンド・ローズペコーなど)でも、その素材となる紅茶が誰がつくったものであるかということを重視しています。

作り手の顔の見える紅茶を扱っていれば、おのずと食の安全性は確保されますからね。

お店からのご案内 > 紅茶 | - | trackbacks (0)2008.09.03 Wednesday