春の紅茶の入荷が、ようやく決定し…
春の紅茶の入荷が、ようやく決定しました。
スリランカのウェストグロウンティは、2月から3月が旬と言われていますが、今年は1月にも小さなピークがあったため、都合2ヶ月の間ずっと、市場を見守る必要がありました。
結局ジークレフは、この2ヶ月の間で、今日3月30日のオークションに出品されたものがピーククオリティと判断し、ディンブラ、ヌワラエリヤを1ロットずつ落札しました。どちらの紅茶も、目を見張るほど素晴らしい出来栄えです。
ダージリンも、これぞというものを買い付けることが出来ました。これでニルギリから始まった春の紅茶の買い付けはおしまい。そしてこれから春の中国茶の買い付けが始まります。
今年は中国では3月の半ばに少々雨が多く降ってしまったという報告がありました。が、まだ実際の茶葉を目にしたわけではありません。どんなお茶が届くのか、今から楽しみです。
スリランカのウェストグロウンティは、2月から3月が旬と言われていますが、今年は1月にも小さなピークがあったため、都合2ヶ月の間ずっと、市場を見守る必要がありました。
結局ジークレフは、この2ヶ月の間で、今日3月30日のオークションに出品されたものがピーククオリティと判断し、ディンブラ、ヌワラエリヤを1ロットずつ落札しました。どちらの紅茶も、目を見張るほど素晴らしい出来栄えです。
ダージリンも、これぞというものを買い付けることが出来ました。これでニルギリから始まった春の紅茶の買い付けはおしまい。そしてこれから春の中国茶の買い付けが始まります。
今年は中国では3月の半ばに少々雨が多く降ってしまったという報告がありました。が、まだ実際の茶葉を目にしたわけではありません。どんなお茶が届くのか、今から楽しみです。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.03.30 Tuesday
武蔵野の桜もこの陽気できれいに花…
武蔵野の桜もこの陽気できれいに花開きましたね。この週末は吉祥寺も井の頭公園の花見客でにぎわいました。
ダージリンについては、今年はもう100種類以上サンプルを試飲しているのですが、昨年までは見かけた青々とした香りのタイプがひとつもありません。全て甘く香ばしい香りのタイプに切り替わってしまったようです。伝統を重んじるインドの製茶技術も、やはり時の流れとともに変遷していくのですね。
ダージリンについては、今年はもう100種類以上サンプルを試飲しているのですが、昨年までは見かけた青々とした香りのタイプがひとつもありません。全て甘く香ばしい香りのタイプに切り替わってしまったようです。伝統を重んじるインドの製茶技術も、やはり時の流れとともに変遷していくのですね。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.03.29 Monday
「今年は豊作なので良いファースト…
「今年は豊作なので良いファーストフラッシュを仕入れるのはたやすい。」先日の茶飲み話でそう書きましたが、どうやら状況は違って来ています。非常に薫り高い紅茶は確かにたくさんつくられてきているのですが、その多くにあっという間に買い手がついてしまっているのです。
つまり、取り合いになっているということ。
いったいどこにこんな旺盛な需要があったのでしょう。話を聞いてみるとヨーロッパの買い手がすごいスピードで買いを入れているとのこと。どんなによいサンプルが届いても、売り切れでは話になりません。ダージリンの買い付けはいつも一筋縄ではいきませんね。
さて作柄の方ですが、どうにもすごいことになっています。
前回紹介したノースタクバルの紅茶に比肩する出来のインボイスが、いくつも出てきました。農園名を列挙すると、グームティ農園、サングマ農園、リシーハット農園、プッタボン農園、シンブリ農園。これらは実際に私が試したものだけですので、ダージリンの丘全体では他にも素晴らしい紅茶を産する農園があることでしょう。
念のため補足しておきますと、この茶飲み話でのご報告は、吉祥寺の水でテイスティングした結果をもとにしています。これは、産地での判断とは異なりますし、ヨーロッパ各国の判断とも異なります。もっと言えば、大阪でも名古屋でも、東京とは水質が少しずつ違いますので、同じ紅茶をテイスティングしても違う鑑定結果になることでしょう。
世界中どこで淹れても最高の紅茶というのは存在しません。紅茶は水との相性を抜きには語れないのです。それゆえにインドやスリランカでは、日本酒のように鑑評会やコンペを行って金賞茶を決めるというようなことはしません。それが見識というものなのでしょう。
つまり、取り合いになっているということ。
いったいどこにこんな旺盛な需要があったのでしょう。話を聞いてみるとヨーロッパの買い手がすごいスピードで買いを入れているとのこと。どんなによいサンプルが届いても、売り切れでは話になりません。ダージリンの買い付けはいつも一筋縄ではいきませんね。
さて作柄の方ですが、どうにもすごいことになっています。
前回紹介したノースタクバルの紅茶に比肩する出来のインボイスが、いくつも出てきました。農園名を列挙すると、グームティ農園、サングマ農園、リシーハット農園、プッタボン農園、シンブリ農園。これらは実際に私が試したものだけですので、ダージリンの丘全体では他にも素晴らしい紅茶を産する農園があることでしょう。
念のため補足しておきますと、この茶飲み話でのご報告は、吉祥寺の水でテイスティングした結果をもとにしています。これは、産地での判断とは異なりますし、ヨーロッパ各国の判断とも異なります。もっと言えば、大阪でも名古屋でも、東京とは水質が少しずつ違いますので、同じ紅茶をテイスティングしても違う鑑定結果になることでしょう。
世界中どこで淹れても最高の紅茶というのは存在しません。紅茶は水との相性を抜きには語れないのです。それゆえにインドやスリランカでは、日本酒のように鑑評会やコンペを行って金賞茶を決めるというようなことはしません。それが見識というものなのでしょう。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.03.26 Friday
前回に引き続き、今日は産地から届…
前回に引き続き、今日は産地から届いたサンプルを元に、春の紅茶の作柄情報をお知らせします。
スリランカのクオリティシーズンはまだ続いています。今年はヌワラエリヤは好調。ディンブラもここ数年では最良の出来ですね。2月に入ってから香りは再度高まり、弊社に届いたサンプルの中では、これからオークションにかかる3月摘みのものが最良のようです。
ダージリンファーストフラッシュは、ノースタクバル農園で卓越したサンプルを見かけました。DJ-24(クローナル)です。これは既に買い手がついてしまっていましたが、もし日本で見かけたら買いでしょう。ほかにも十番台のインボイスでいくつも良いものを見ました。
プッタボン農園、シンブリ農園も好調で、この二つの農園からも、目を見張るべき卓越した紅茶がいくつも届きました。これらの農園は、みな同じ会社によって所有されていますが、この会社はファーストフラッシュが得意なのでしょうか。ここ数年、いつも素晴らしい出来栄えのファーストフラッシュを産出しています。
テスタバレー農園からも素晴らしいサンプルが届きましたが、残念ながら吉祥寺の水とは相性が悪いようでした。他にはジュンパナ、タルボ、バラスン、スーレニ、ナムリング等の農園でよいインボイスを見かけました。
長々と書き連ねましたが、ひとことでいうと、今年は豊作だということです。良心的である程度の鑑定眼を持つ輸入者であれば、問題なく良質なファーストフラッシュを手にすることが出来ることでしょう。
ジークレフでは、ファーストフラッシュは残念ながらいくつもは紹介できません。その代わり、たくさんの優れた紅茶から、更に選びぬかれた最良のものをお届けする予定です。既にグームティ農園から、すばらしく濃密なバニラ香の中国種を入荷していますので、それに劣らない非凡な紅茶、というのが条件です。
スリランカのクオリティシーズンはまだ続いています。今年はヌワラエリヤは好調。ディンブラもここ数年では最良の出来ですね。2月に入ってから香りは再度高まり、弊社に届いたサンプルの中では、これからオークションにかかる3月摘みのものが最良のようです。
ダージリンファーストフラッシュは、ノースタクバル農園で卓越したサンプルを見かけました。DJ-24(クローナル)です。これは既に買い手がついてしまっていましたが、もし日本で見かけたら買いでしょう。ほかにも十番台のインボイスでいくつも良いものを見ました。
プッタボン農園、シンブリ農園も好調で、この二つの農園からも、目を見張るべき卓越した紅茶がいくつも届きました。これらの農園は、みな同じ会社によって所有されていますが、この会社はファーストフラッシュが得意なのでしょうか。ここ数年、いつも素晴らしい出来栄えのファーストフラッシュを産出しています。
テスタバレー農園からも素晴らしいサンプルが届きましたが、残念ながら吉祥寺の水とは相性が悪いようでした。他にはジュンパナ、タルボ、バラスン、スーレニ、ナムリング等の農園でよいインボイスを見かけました。
長々と書き連ねましたが、ひとことでいうと、今年は豊作だということです。良心的である程度の鑑定眼を持つ輸入者であれば、問題なく良質なファーストフラッシュを手にすることが出来ることでしょう。
ジークレフでは、ファーストフラッシュは残念ながらいくつもは紹介できません。その代わり、たくさんの優れた紅茶から、更に選びぬかれた最良のものをお届けする予定です。既にグームティ農園から、すばらしく濃密なバニラ香の中国種を入荷していますので、それに劣らない非凡な紅茶、というのが条件です。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.03.23 Tuesday
今、ジークレフにはダージリンの丘…
今、ジークレフにはダージリンの丘から続々とファーストフラッシュのサンプルが届いています。
現在よいと思ったのは、既に入荷しているグームティ農園のスペシャルロットのほかでは、プッタボン農園とシンブリ農園のもの。ナグリ農園もなかなかでした。すべて中国種です。
プッタボン農園やノースタクバル農園は毎年スタートが早いのですが、今年も既に二桁のDJナンバーがついているものが届いています。とくにプッタボン農園は、品種的にも製茶技術の上でもダージリンでも上位に属する農園で、ファーストフラッシュ期のものには定評があります。
ナグリ農園は、ダージリンの農園仲間の間でも近年一目置かれる存在です。傍目から見ても経営努力を重ね、着実にクオリティを上げているのがよくわかります。
まだまだこれからスタートする農園もありますので、全体の傾向は一概には言えませんが、2004年は、期待できることは確かです。
現在よいと思ったのは、既に入荷しているグームティ農園のスペシャルロットのほかでは、プッタボン農園とシンブリ農園のもの。ナグリ農園もなかなかでした。すべて中国種です。
プッタボン農園やノースタクバル農園は毎年スタートが早いのですが、今年も既に二桁のDJナンバーがついているものが届いています。とくにプッタボン農園は、品種的にも製茶技術の上でもダージリンでも上位に属する農園で、ファーストフラッシュ期のものには定評があります。
ナグリ農園は、ダージリンの農園仲間の間でも近年一目置かれる存在です。傍目から見ても経営努力を重ね、着実にクオリティを上げているのがよくわかります。
まだまだこれからスタートする農園もありますので、全体の傾向は一概には言えませんが、2004年は、期待できることは確かです。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.03.19 Friday
スリランカのウェストグロウンティ…
スリランカのウェストグロウンティは今年はすこぶる順調な出来のようです。もうたくさんのサンプルが届いていますが、ディンブラ、ヌワラエリヤとも、甘い香り溢れるインボイスが相当数見つかりました。
この産地については以前このコーナーでお話したとおり、1月中に一度、だいぶよいところまで香りが高まりましたが、本当のピークはまさに今訪れています。おそらくここ1、2週間で、最良のものに出会うことができるでしょう。
この産地については以前このコーナーでお話したとおり、1月中に一度、だいぶよいところまで香りが高まりましたが、本当のピークはまさに今訪れています。おそらくここ1、2週間で、最良のものに出会うことができるでしょう。
産地の息吹 > スリランカ | - | -2004.03.12 Friday
今、幕張では国際食品飲料展が行わ…
今、幕張では国際食品飲料展が行われています。インドからはダージリンなどで農園を経営する会社も出展しているので、私もダージリンファーストフラッシュ(DJ-1)のサンプルをいただいてきました。
インドの茶業関係者は口をそろえて、今年の春摘みは期待が出来ると言います。そしてスリランカの方はみな、今年のディンブラシーズンは良好だと報告してくれました。実際そうなのでしょう。何よりも茶葉がそれを雄弁に語っています。
少し前は、変わったつくりをしたダージリンがよく見本市の場で見られましたが、今年は少し減りました。私に言わせれば、これはよいことです。見かけだけの新製品は、消費者の期待を裏切るばかりですから。そのかわり、本質を見据えた地に足のついたイノベーションもなされ始めているような話をちらほらと伺いました。
たっぷりと旧交を温めたあと、いただいたファーストフラッシュの出来見るべく、早速吉祥寺に戻って試してみました。フラワリータイプの春摘みらしく、甘く香ばしい香りがカップから立ち上ります。茶葉自体の素質がよいことはこの時点でわかります。
しかし、口に含んでみると…。ムムム、どうも昨年秋に伸びた葉をいくらかいっしょに摘んでしまったようですね。発酵が少し不均一で、雑味が感じられました。
昨年の硬い葉と、今年伸びてきたばかりのやわらかい葉とを同じように揉みこんでしまっては、発酵むらも致し方ありません。これはDJ-1などの早いロットが抱えるリスクで、茶摘みがしっかりしている農園でないと、DJ-1であることがアダになる可能性もあるのです。この農園は昨年はとてもよいDJ-1をつくっていましたので、一概にオペレーションが悪いとは言えませんが、今回に限っては次のインボイスに期待したほうがよいようです。
見本市が終わると、いよいよ本格的にシーズン開始です。今年は果たしてどんなお茶が出来上がるのか、本当に楽しみですね。
インドの茶業関係者は口をそろえて、今年の春摘みは期待が出来ると言います。そしてスリランカの方はみな、今年のディンブラシーズンは良好だと報告してくれました。実際そうなのでしょう。何よりも茶葉がそれを雄弁に語っています。
少し前は、変わったつくりをしたダージリンがよく見本市の場で見られましたが、今年は少し減りました。私に言わせれば、これはよいことです。見かけだけの新製品は、消費者の期待を裏切るばかりですから。そのかわり、本質を見据えた地に足のついたイノベーションもなされ始めているような話をちらほらと伺いました。
たっぷりと旧交を温めたあと、いただいたファーストフラッシュの出来見るべく、早速吉祥寺に戻って試してみました。フラワリータイプの春摘みらしく、甘く香ばしい香りがカップから立ち上ります。茶葉自体の素質がよいことはこの時点でわかります。
しかし、口に含んでみると…。ムムム、どうも昨年秋に伸びた葉をいくらかいっしょに摘んでしまったようですね。発酵が少し不均一で、雑味が感じられました。
昨年の硬い葉と、今年伸びてきたばかりのやわらかい葉とを同じように揉みこんでしまっては、発酵むらも致し方ありません。これはDJ-1などの早いロットが抱えるリスクで、茶摘みがしっかりしている農園でないと、DJ-1であることがアダになる可能性もあるのです。この農園は昨年はとてもよいDJ-1をつくっていましたので、一概にオペレーションが悪いとは言えませんが、今回に限っては次のインボイスに期待したほうがよいようです。
見本市が終わると、いよいよ本格的にシーズン開始です。今年は果たしてどんなお茶が出来上がるのか、本当に楽しみですね。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.03.10 Wednesday