先日、お客様からベストティーにつ…
先日、お客様からベストティーについて問い合わせを受けました。
もう何度も問い合わせを受けていることなのでここにも書きますが、「ベストティー」なる賞はインドにもスリランカにも存在しません。(中国には金賞茶が存在します。)
ためしにベストティーで検索してみると、いろいろなところで「権威あるテイスターが選んだ」とか、そのような触れ込みを見かけるのですが、どうしてこのようなことになったのやら。
前にも書きましたが、中国茶や台湾茶、あるいは日本茶のように、生産国が消費国であり、価値観の基準がはっきりしている場合には、どれが一等賞を決めるという心性は理解しやすいことでしょう。
しかし、インドやスリランカの紅茶のように、世界市場を相手にしていて、その地域によって嗜好がまったく異なることを熟知している環境では、そうはなりません。
「何が一番かは、人によって異なる」という基本姿勢を堅持しているのです。
ですから、コンペのようなことは行いません。品評会自体は実は行われているのですが、これはまさしく、作り手と買い手が品評をする「テイスティングセッション」なのです。
お互いの個性を尊重し、優劣をつけずにおくのと、明確な基準を設け優秀者を表彰するのと、どちらがよいかは一言では片付けられませんが、インドやスリランカの作り手は自分がつくりたいお茶を作っているのであって、ある基準に従って「より秀でた」お茶を作っているわけではありません。だからダージリンやウヴァのマルワタバレーの農園では、みんなが自分が一番だと思っているし、みんなが自分のお茶に胸を張っているわけです。
ちなみにジークレフの評価基準は、「作り手自身が作りたいと思っている理想のお茶にどれだけ近づけたか、あるいはそれを超えられたか?」、すなわち首尾一貫性です。
もう何度も問い合わせを受けていることなのでここにも書きますが、「ベストティー」なる賞はインドにもスリランカにも存在しません。(中国には金賞茶が存在します。)
ためしにベストティーで検索してみると、いろいろなところで「権威あるテイスターが選んだ」とか、そのような触れ込みを見かけるのですが、どうしてこのようなことになったのやら。
前にも書きましたが、中国茶や台湾茶、あるいは日本茶のように、生産国が消費国であり、価値観の基準がはっきりしている場合には、どれが一等賞を決めるという心性は理解しやすいことでしょう。
しかし、インドやスリランカの紅茶のように、世界市場を相手にしていて、その地域によって嗜好がまったく異なることを熟知している環境では、そうはなりません。
「何が一番かは、人によって異なる」という基本姿勢を堅持しているのです。
ですから、コンペのようなことは行いません。品評会自体は実は行われているのですが、これはまさしく、作り手と買い手が品評をする「テイスティングセッション」なのです。
お互いの個性を尊重し、優劣をつけずにおくのと、明確な基準を設け優秀者を表彰するのと、どちらがよいかは一言では片付けられませんが、インドやスリランカの作り手は自分がつくりたいお茶を作っているのであって、ある基準に従って「より秀でた」お茶を作っているわけではありません。だからダージリンやウヴァのマルワタバレーの農園では、みんなが自分が一番だと思っているし、みんなが自分のお茶に胸を張っているわけです。
ちなみにジークレフの評価基準は、「作り手自身が作りたいと思っている理想のお茶にどれだけ近づけたか、あるいはそれを超えられたか?」、すなわち首尾一貫性です。
お茶を知る > お茶の豆知識 | - | -2004.08.14 Saturday