3月から4月にかけては、インドか…
3月から4月にかけては、インドから続々とダージリンファーストフラッシュのサンプルが届きます。今日は先日に引き続き、スーム農園からいくつかのサンプルが届きました。
3/22にテイスティングしたスーム農園のサンプルは、どちらかというと味に特徴のある、甘味溢れる風味のものでしたが、今回試したもののうちひとつは、すぅっとしたスペアミントのような清涼な香りを宿していました。この香りは、実はマカイバリ農園EX-1がとても豊かに持つ成分ですが、それが感じられたことで、スーム農園のこの紅茶もかなり上質な紅茶であると認められます。茶葉を少し少なめにし、抽出時間を少し長めにとれば、とてもまろやかで品良くはいることでしょう。
ファーストフラッシュは、通常DJ-1からDJ-20ぐらい、場合によってはDJ-40ぐらいまで続くことがありますが、DJ-1が最も良いとは限りません。2003年のスーム農園も、この様子では今後更に香りの良いものが出てくる可能性があります。
3/22にテイスティングしたスーム農園のサンプルは、どちらかというと味に特徴のある、甘味溢れる風味のものでしたが、今回試したもののうちひとつは、すぅっとしたスペアミントのような清涼な香りを宿していました。この香りは、実はマカイバリ農園EX-1がとても豊かに持つ成分ですが、それが感じられたことで、スーム農園のこの紅茶もかなり上質な紅茶であると認められます。茶葉を少し少なめにし、抽出時間を少し長めにとれば、とてもまろやかで品良くはいることでしょう。
ファーストフラッシュは、通常DJ-1からDJ-20ぐらい、場合によってはDJ-40ぐらいまで続くことがありますが、DJ-1が最も良いとは限りません。2003年のスーム農園も、この様子では今後更に香りの良いものが出てくる可能性があります。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2003.03.25 Tuesday
夕刻にスーム農園のサンプルがいく…
夕刻にスーム農園のサンプルがいくつか届きました。スーム農園はあまり聞き慣れない名前かも知れませんが、ダージリンでも北部の農園で、グレートランジリバーのすぐ南に位置する中標高の農園です。
北部の農園は、数が多いわりに有名農園が少ないのですが、このあたりの農園はファーストフラッシュ期にはいいものができることが多いのです。グレートランジリバーから立ち上る霧、そして低〜中標高とはいえ、気温の低いこの時期であれば、ファーストフラッシュの収穫が早く始まるというメリットに変わりえます。ことに南向きのスーム農園は、日の光を長時間浴びることができるために、中でもいち早く収穫を始めることができる上に、甘味の強いファーストフラッシュができやすい農園だと言えます。
さて、今年のスーム農園は、こうした条件がよい方に影響しました。
その結果として、香りもさることながら、味にすばらしい特徴を持った、とうもろこしのような甘味を湛えたロットを産することができたのです。これらの早いロットのうちの少なくともひとつは、非凡といえる甘味と、まろやかな発酵状態を実現することができました。これは現在のところ、中国種のファーストフラッシュとしては最も良いもののひとつに数えることができます。
同じような条件の農園には、ノースタクバル農園が挙げられます。ノースタクバルは、スーム農園のすぐ北に位置する、北向きの斜面の農園ですが、この農園もいち早くインボイスをつくることができたと同時に、水準以上のファーストフラッシュを産出することができました。現在既にDJ-20以上のロットを生産していますが、まだまだ香りは上々です。
北部の農園は、数が多いわりに有名農園が少ないのですが、このあたりの農園はファーストフラッシュ期にはいいものができることが多いのです。グレートランジリバーから立ち上る霧、そして低〜中標高とはいえ、気温の低いこの時期であれば、ファーストフラッシュの収穫が早く始まるというメリットに変わりえます。ことに南向きのスーム農園は、日の光を長時間浴びることができるために、中でもいち早く収穫を始めることができる上に、甘味の強いファーストフラッシュができやすい農園だと言えます。
さて、今年のスーム農園は、こうした条件がよい方に影響しました。
その結果として、香りもさることながら、味にすばらしい特徴を持った、とうもろこしのような甘味を湛えたロットを産することができたのです。これらの早いロットのうちの少なくともひとつは、非凡といえる甘味と、まろやかな発酵状態を実現することができました。これは現在のところ、中国種のファーストフラッシュとしては最も良いもののひとつに数えることができます。
同じような条件の農園には、ノースタクバル農園が挙げられます。ノースタクバルは、スーム農園のすぐ北に位置する、北向きの斜面の農園ですが、この農園もいち早くインボイスをつくることができたと同時に、水準以上のファーストフラッシュを産出することができました。現在既にDJ-20以上のロットを生産していますが、まだまだ香りは上々です。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2003.03.25 Tuesday
ジークレフでは、店頭でお客様に試…
ジークレフでは、店頭でお客様に試飲でお茶をお勧めする傍ら、常に品質のチェックのためのテイスティングも行っています。今日チェックした98年赤帯青餅は、プーアル茶としては、まだ若いのですが、テイスティングするたびに樟香が感じられるようになってきています。
プーアル茶(生茶)のよいところは、飲みながら熟成がどんどん進んでいくところで、自分でつくったお酒が熟成を重ねていくのに似た楽しさがあります。入荷してはや4ヶ月、ジークレフのプーアル茶は、すくすくと育っています。
プーアル茶(生茶)のよいところは、飲みながら熟成がどんどん進んでいくところで、自分でつくったお酒が熟成を重ねていくのに似た楽しさがあります。入荷してはや4ヶ月、ジークレフのプーアル茶は、すくすくと育っています。
お店からのご案内 > 中国茶・台湾茶 | - | -2003.03.22 Saturday
今日は、ジュンパナ農園のDJナン…
今日は、ジュンパナ農園のDJナンバーの若いものをいくつかテイスティングしました。ジュンパナはいわずとしれた名園ですが、最近とみに安定してよい紅茶をつくっている印象があります。(入荷はしませんでしたが、昨年のオータムナルではとても素晴らしいものをつくっていました)
ジュンパナ農園のファーストフラッシュは、ある意味典型的なファーストと呼ぶことができます。ファーストフラッシュに必要な風味をすべて持ち、逆に余計な風味はすべてそぎ落とされたような印象があります。
そこで好みが分かれるわけですが、ファーストフラッシュに通常の「ファーストフラッシュらしさ」プラスアルファを求める私としては、なかなか手が出せません。今年のマカイバリEX-1や、昨年のキャッスルトンDJ-1のように、その農園独自の風味が出ているものが好きなんですね。
逆に風味が典型的であれば、普通ではないくらいその風味が強く濃く香ってほしい。贅沢な話なんですが・・・。まあ、それはさておき、ジュンパナやグームティもまた、今年も良いファーストフラッシュをつくっているということです。ファーストフラッシュマニアには、嬉しくも忙しい年になることでしょう。
ジュンパナ農園のファーストフラッシュは、ある意味典型的なファーストと呼ぶことができます。ファーストフラッシュに必要な風味をすべて持ち、逆に余計な風味はすべてそぎ落とされたような印象があります。
そこで好みが分かれるわけですが、ファーストフラッシュに通常の「ファーストフラッシュらしさ」プラスアルファを求める私としては、なかなか手が出せません。今年のマカイバリEX-1や、昨年のキャッスルトンDJ-1のように、その農園独自の風味が出ているものが好きなんですね。
逆に風味が典型的であれば、普通ではないくらいその風味が強く濃く香ってほしい。贅沢な話なんですが・・・。まあ、それはさておき、ジュンパナやグームティもまた、今年も良いファーストフラッシュをつくっているということです。ファーストフラッシュマニアには、嬉しくも忙しい年になることでしょう。
産地の息吹 > ダージリン | - | -2003.03.22 Saturday
おいしい紅茶の飲める喫茶店が少な…
おいしい紅茶の飲める喫茶店が少ないといわれて久しいですが、最近では少しずつではありますが、この状況は改善されています。
淹れ方はまだまだながら、よい茶葉を扱おうという努力が見られたり、産地別に何種類かの紅茶を扱うお店が増えてきたりといった感じで、将来に向けての希望が感じられます。
その一方で、おいしい珈琲が飲める店は年々少なくなっています。昔は、珈琲に香りを求め、劣化した酸味ではなく良質のまろやかな酸味を湛えたフレッシュな浅煎りの珈琲を出す店がまだまだあったはずなのですが、最近は、豆の鮮度に関わらず安定した味がでるものの、香りの少ない深煎りがおいしいこだわりの珈琲だとみなされるようになりました。
こういう中で、珈琲も大好きな私としては、ジークレフでも珈琲を扱ってしまおうかなと考えたりもするんですが、まだムリかな。でも、ひそかにそういう野心も抱いています。
淹れ方はまだまだながら、よい茶葉を扱おうという努力が見られたり、産地別に何種類かの紅茶を扱うお店が増えてきたりといった感じで、将来に向けての希望が感じられます。
その一方で、おいしい珈琲が飲める店は年々少なくなっています。昔は、珈琲に香りを求め、劣化した酸味ではなく良質のまろやかな酸味を湛えたフレッシュな浅煎りの珈琲を出す店がまだまだあったはずなのですが、最近は、豆の鮮度に関わらず安定した味がでるものの、香りの少ない深煎りがおいしいこだわりの珈琲だとみなされるようになりました。
こういう中で、珈琲も大好きな私としては、ジークレフでも珈琲を扱ってしまおうかなと考えたりもするんですが、まだムリかな。でも、ひそかにそういう野心も抱いています。
産地の息吹 > スリランカ | - | -2003.03.21 Friday
どうやら、スリランカの西側斜面の…
どうやら、スリランカの西側斜面の紅茶がおおよそ出揃いました。ヌワラエリヤについては、前回の茶飲み話でお知らせしたとおり、狙っていたラバーズリープを競り落とすことが出来ました。
今週、来週あたりのオークションを最後に、旬の紅茶はおしまいになってしまうという情報を元に、絶対競り落とすぞという勢いでオークションに望みましたが、無事、リーズナブルな価格でお客様にお届けできそうです。
ディンブラも、旬のクオリティと認められる数少ない農園のひとつであるグレートウェスタン農園のものをとることができました。ルフナ、キャンディも狙いのものを購入でき、あとは来週のオークションでウヴァを確定させるのみです。(これは間違いなくよいものを仕入れられるでしょう。)
そんなわけで、4月末か、5月上旬には、予定通り旬の紅茶をご案内できる見込みです。ただ、心配なのは戦争です。当然のことながら海運も、非常時の影響を受けますから。
ダージリンにつきましては、次々とサンプルが届いています。現在のところ最も良質なものは、プッタボン農園のものです。(DJナンバーの公表は控えます。他社が入荷したときにご迷惑になるといけないので。)これは、ジークレフの求める風味ではないため、弊社は入荷を控えますが、フルーティーな風味がお好きな向きには大変お勧めなお茶です。
そのほかの農園も、間違ったクオリティのものはひとつもありません。ファーストフラッシュを心待ちにしているファンの皆さんは、今年は期待していいですよ。
今週、来週あたりのオークションを最後に、旬の紅茶はおしまいになってしまうという情報を元に、絶対競り落とすぞという勢いでオークションに望みましたが、無事、リーズナブルな価格でお客様にお届けできそうです。
ディンブラも、旬のクオリティと認められる数少ない農園のひとつであるグレートウェスタン農園のものをとることができました。ルフナ、キャンディも狙いのものを購入でき、あとは来週のオークションでウヴァを確定させるのみです。(これは間違いなくよいものを仕入れられるでしょう。)
そんなわけで、4月末か、5月上旬には、予定通り旬の紅茶をご案内できる見込みです。ただ、心配なのは戦争です。当然のことながら海運も、非常時の影響を受けますから。
ダージリンにつきましては、次々とサンプルが届いています。現在のところ最も良質なものは、プッタボン農園のものです。(DJナンバーの公表は控えます。他社が入荷したときにご迷惑になるといけないので。)これは、ジークレフの求める風味ではないため、弊社は入荷を控えますが、フルーティーな風味がお好きな向きには大変お勧めなお茶です。
そのほかの農園も、間違ったクオリティのものはひとつもありません。ファーストフラッシュを心待ちにしているファンの皆さんは、今年は期待していいですよ。
トリビア | - | -2003.03.21 Friday
今日は、産地から届いたダージリ…
今日は、産地から届いたダージリン、ウヴァ、ルフナ、ディンブラ、キャンディ、ヌワラエリヤのテイスティングを進めました。セイロン茶については、ディンブラシーズンの終わりの良品を探すのが目的でしたが、ウヴァティもまたなかなか香りがよいものが出来上がっていました。ウヴァシーズンとは比べられないまでも、2、3月のウヴァの中にも、スペアミントのような甘い清涼感のある良品は出来上がってきます。
ミディアム、ローグロウンの地域については、いろいろな農園のものを試飲しましたが、結局キャンディはケニルワース農園、ルフナはカルマリー農園と、現在のNo.37キャンディ、No.39ルフナと同じ農園となりそうです。つまるところ、製茶技術の突出した農園は、安定した品質を打ち出しているということですね。
同様な理由でNo.2ヌワラエリヤもまた、ラバーズリープになりそうです。この地域は、他にもすばらしい農園があるのですが、同様の出来栄えだとラバーズリープを選んでしまうのは私の好みだからです。
ディンブラに関しては、2003年もまた難しい年となってしまいましたが、ヌワラエリヤにほど近い標高の高い農園の一部では、香りのよい紅茶が出来上がったようです。これらのお茶は、水曜日のオークションで落札できれば、5月には皆さんにご紹介できるでしょう。
ダージリンは、スーム農園のものを試しました。
今年送られてくるサンプルは、どこも一定の水準に達しているようで、このスーム農園のチャイナ(中国種)も、ファーストフラッシュらしい青々とした風味がよく出ていました。もし、複数の農園を選択できるのであれば、プッタボンといい、ノースタクバル、ミリクトンといい、十分食指が動くレベルなのですが、たった1ロットを選び取るとなると、もう少し待ちたくなってしまいます。それは贅沢なのかもしれませんが、競争の激しい日本市場にあっては、よくてよすぎることはないと思います。(世界市場でクオリティバイヤーといえば、日本とドイツなのです。)
そんなわけで、No.3aダージリンファーストフラッシュの入荷決定は、もう少し先になりそうです。
ミディアム、ローグロウンの地域については、いろいろな農園のものを試飲しましたが、結局キャンディはケニルワース農園、ルフナはカルマリー農園と、現在のNo.37キャンディ、No.39ルフナと同じ農園となりそうです。つまるところ、製茶技術の突出した農園は、安定した品質を打ち出しているということですね。
同様な理由でNo.2ヌワラエリヤもまた、ラバーズリープになりそうです。この地域は、他にもすばらしい農園があるのですが、同様の出来栄えだとラバーズリープを選んでしまうのは私の好みだからです。
ディンブラに関しては、2003年もまた難しい年となってしまいましたが、ヌワラエリヤにほど近い標高の高い農園の一部では、香りのよい紅茶が出来上がったようです。これらのお茶は、水曜日のオークションで落札できれば、5月には皆さんにご紹介できるでしょう。
ダージリンは、スーム農園のものを試しました。
今年送られてくるサンプルは、どこも一定の水準に達しているようで、このスーム農園のチャイナ(中国種)も、ファーストフラッシュらしい青々とした風味がよく出ていました。もし、複数の農園を選択できるのであれば、プッタボンといい、ノースタクバル、ミリクトンといい、十分食指が動くレベルなのですが、たった1ロットを選び取るとなると、もう少し待ちたくなってしまいます。それは贅沢なのかもしれませんが、競争の激しい日本市場にあっては、よくてよすぎることはないと思います。(世界市場でクオリティバイヤーといえば、日本とドイツなのです。)
そんなわけで、No.3aダージリンファーストフラッシュの入荷決定は、もう少し先になりそうです。
産地の息吹 > スリランカ | - | -2003.03.18 Tuesday