今年は本当に異常気象ですね。スリ…

今年は本当に異常気象ですね。スリランカのウヴァシーズンがひと月も遅れているというのに、インドでは早々とオータムナルが収穫されそうな気配です。

というのも、インドではこの夏、モンスーンの雨がいつもよりもたくさんたくさん降ったから。そのせいで冷え込みが早く、いつもよりも早い秋の訪れとなりそうだというのです。

これはよいことなのでしょうか。オータムナルをいち早く楽しめそうだという点においてはそうです。しかし、残念ながらこのニュースは、ダージリン、アッサムの年間収穫量が減少してしまうということも意味します。

農園経営の立場から言えば、レインティの収穫が落ち込むことは、やはり痛手です。今年の雨季は豪雨に見舞われたため、いくつもの農園で土砂崩れが起きましたが、雨の影響は、止んでも続くのですね。

産地の息吹 > ダージリン | - | -2003.09.16 Tuesday

今日は産地から悩ましい紅茶が届き…

今日は産地から悩ましい紅茶が届きました。それはネパールからの紅茶。Hand rolled OolongとHimalayan Tipsというプレミアムティです。

通常ジークレフでは、こういったプレミアムティには、きわめて厳しい対応をします。ゴールデンティップスの入ったダージリンなどは、よほどのことがない限り見向きもしませんし、ダージリンウーロンもそうです。最近出てきたパールティの類に至っては、ある農園の作り手とけんかまでしてしまいました。

「目先の付加価値より、本当においしいダージリンティをつくってほしい」
それがジークレフの変わらぬ主張です。

ですが、このネパールティはちょっと話が違います。まずジークレフはネパールの紅茶産業を常々応援したいと思っていること。そのくせ、毎年イラムやその他の産地からサンプルをいただきはするのですが、まだ入荷に踏み切ったことがないんです。

それにこの紅茶、手揉みなのにとても上手に製茶してあるんです。最近ダージリンでも、以前よりは上手にハンドロールしてあるものが多くなってはきたのですが、これはそれを上回るかもしれない。それに味も香りもなかなかで、みかけだけのプレミアムティや、クローナル種を使って目先を変えただけの新趣向とは違うんですよね。

ただ、ジークレフ的には、やっぱり機械揉みで王道を進んで欲しい。そんなわけで、現在、悶々と考え中です。

みなさんは、こういった紅茶には興味はありますか。
よろしければ、kawasaki@gclef.co.jpまでご意見をお寄せください。

産地の息吹 > その他のお茶 | - | -2003.09.15 Monday

今日はプーアル茶の話。プーアル茶…

今日はプーアル茶の話。プーアル茶にも、産地があり旬があるとは以前どこかに書きましたが、品種によっても違いがあります。大葉種と小葉種がそれ。紅茶でいうところのアッサム種と中国種ですね。

今、店内のプーアル茶は、ほとんどが小葉種の生茶ですが、昨日は大葉種の「易武山野生小餅」を試飲しました。これは2000年のもので、まだ若い色をした125gの手ごろな餅茶なんですが、樟香が感じられるにもかかわらずプーアル茶特有の苦味や若い生餅の刺激味がさほどなく、とてもまろやかな風味でした。大葉種は、熟成を経ても小葉種より甘味が強く、やわらかい風味なのですが、それだけに若い時期に飲んでも、とてもおいしいように思います。

興味のある方は店頭でお出ししますので、お申し付けくださいね。

産地の息吹 > 中国・台湾 | - | -2003.09.13 Saturday

月月に月見る月は多けれど…

月月に月見る月は多けれど
月見る月はこの月の月

まさに今宵の月は、月見る月の月。昼間は暑かったけど、この月を見るとほっとしますね。

トリビア | - | -2003.09.11 Thursday

ウヴァシーズナルで、香りのよいロ…

ウヴァシーズナルで、香りのよいロットが出始めた農園について、コメントしておきます。ハイランズ、アイスレビー、チェルシー、アンバガスドーワ、ネルーワ、ダイアラバ、バンダラエリヤなどで、香りのよいサンプルを味わうことができました。

つまり、マルワタバレー周辺の名園は、だいたい良くなってきたということです。

中でもハイランズ、ネルーワ、アイスレビーは、さすがに名園の誉れ高いだけあって、これらの中でも頭ひとつ抜けている印象があります。

ジークレフについては、いまだ入荷は決定していないため、皆様にお届けするのは十一月にずれ込むこと必至の状況ですが、とにもかくにも、おいしいものが収穫されているというのはよいことです。

産地の息吹 > スリランカ | - | -2003.09.07 Sunday

9/1の読売新聞の夕刊に、以前メ…

9/1の読売新聞の夕刊に、以前メルマガでもお話した「完璧な紅茶の淹れかた」についての記事がありました。なぜ、ミルクを先に注ぐほうがよいのかについて、わかりやすく説明されていると思います。ご興味のある方はご一読を。

さて、旬のウヴァは、遅ればせながらだんだんと風味がよくなり、かなりのレベルに達しています。中でもアイスレビー、ハイランズ、チェルシー、ネルーワ、アンバガスドーワ等、マルワタバレーの名園たちは軒並み品質を向上させてきています。

現在のところ、最もよいと思われるのはウヴァハイランズ。あせってそこそこのものに手を出さないで待っていた甲斐がありました。今年もどうにか、香りのよいものをお届けできそうですよ。

産地の息吹 > スリランカ | - | -2003.09.02 Tuesday

今日から九月です。…

今日から九月です。あまり夏らしいこともしないうちにひと夏を終えてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。私はといえば、肩にとまったコガネムシを振り払ったのがもっとも夏らしい出来事というくらい、夏を楽しむことはできませんでした。

冷夏のせいか、吉祥寺店では八月にしては多くのお客様が来店されたようです。水質も夏にしてはよく、(例年秋によくなっていくのです。)八月十五日の雨以来、紅茶の香りがワンランクアップした感があります。紅茶は冷夏と相性がよいのかも知れませんね。

トリビア | - | -2003.09.01 Monday

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