まだまだ梅雨に悩まされる季節ですが、だんだんと夏の暑さを感じるようになって来ましたね。そこで7月の限定スイーツは“涼”にこだわったひんやりスイーツをご用意してみました。



今回使用した素材は、この季節にぴったりのトロピカルフルーツ、マンゴーです。そのコクのある濃厚な甘味とジューシーさを最大限に活かすため、色々な紅茶を使って試作したのですが、たどり着いたのは紅茶ではなくジャスミン茶でした。

では、さっそく味わってみましょう。

まずはグラスの中央でひんやり“涼”を感じさせているジャスミンのグラニテから。ひと口すくって食べると、じゅわっと冷たい甘味が口いっぱいに広がります。これだけでも涼やかなのですが、ジャスミンの香りがふわっと喉の奥に流れ込み、より“涼”を感じさせます。ジャスミン茶のベースになっている中国緑茶の爽やかな甘味も利いていて、暑さを忘れさせてくれます。

このグラニテの上には、自家製マンゴージャムをトッピング。こちらはぜひグラニテと一緒に食べてみてください。お砂糖で煮詰めた濃厚なマンゴーの甘味が、冷たく爽やかなジャスミンと相まって、また違った風味を演出してくれます。

そしてアクセントはジャスミンのゼリーです。口の中で噛んでみると、プルンッと弾け、中からジャスミンの香りが華やかに広がってゆきます。

グラニテの下には、ジャスミンのブラン・マンジェ。ミルクと生クリームをたっぷり使って、シンプルに素材の味を引き出してみました。とろとろっとした食感と、舌の上で優しく広がるクリーミーな甘味。同時にジャスミンの香りが甘く優しく口の中に残ります。

また、グラスの底には、鮮やかな色合いのマンゴーのゼリーを配してみました。とてもしっとりとした食感と、フレッシュマンゴーを思わせるような、ジューシーな甘さ。マンゴーを丸ごとゼリーにしたような贅沢ゼリーです。

これらひとつひとつの素材が舌の上で溶け合い、この季節にぴったりなリフレッシングな味わいを楽しませてくれます。その涼やかな味わいは、いつか南国のリゾートで出会った、あのスウィーツを思い起こさせるかも知れません。ぜひお客様にもこの味わいをお楽しみいただければと思います。

今回のトロピカル・ア・ラ・モードも、手間を惜しまず仕込みますので、1日10食限定とさせていただきます。週末は早い時間になくなってしまいますので、お早めにどうぞ。

月替わりでお楽しみいただいている、高円寺ティールーム・限定メニュー。今回は『紅茶のティラミス/高円寺店オリジナル』です！



昨夏にご用意して大好評いただき、吉祥寺ティーサロンでは定番でご用意している紅茶のティラミスをさらにアレンジし、洗練を加えたのがこの高円寺店オリジナルバージョン。試作に試作を重ねた自信作です。

まずは一番上のクリームを一口食べてみます。マスカルポーネチーズ特有のねっとりとしたコクと甘味が口いっぱいに広がります。続けてクリームに仕込んだルフナの香りが、口の中、そして、喉の奥に行き渡り、鼻腔をくすぐります。くせになる美味しさ。二口目、三口目とスプーンの運びが止まりません。



クリームの下は、アールグレイをたっぷり仕込んだパウンド生地と、これまたアールグレイ風味のパリパリチョコレート。しっとりとしたパウンド生地と、パリパリの香ばしいチョコレートは、それぞれに食感が違って楽しみながらお召し上がりいただけます。紅茶の風味を生かすため、コテコテの甘さではなく、全体の調和を大切に仕上げているため、食べやすく安心です。

それぞれのパーツをひとつひとつ味わってみたり、紅茶の三重奏を楽しんでみたり、ひと口ひと口変化のある味わいは食べる人を飽きさません。ちなみに、アールグレイのティーシロップも添えてお出ししますので、こちらもお好みでお使いください。



このスイーツと合わせる紅茶は、さっぱりした飲み口の『ディンブラシーズナル・カーカスワールド農園』や『ウヴァシーズナル・アダワテ農園』などがお勧めです。ちょうど新入荷した『アッサムファーストフラッシュ・ハティアリ農園』のミルクティで、甘い癒しの時間を過ごすのもいいですね。

1日10食限定のメニューです。土日はお早めにどうぞ。