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おいしい紅茶とは何か 2 おいしさの鍵 渋み![]() 前項で、渋みがおいしさの鍵、そしておいしく紅茶を淹れる鍵でもあると述べました。 ここではまず、おいしさの鍵としての渋みについて、掘り下げてみましょう。 近年、付加価値の高い嗜好品として人気を博してきた飲み物には、赤ワイン、そしてウィスキーがあります。赤ワインはボトル1本で100万円を超えるものもありますし、グランヴァンと呼ばれるワインは当たり前のようにグラス単価で1万円以上します。 ウィスキーはこれに比べるとまだ手が届きますが、やはり蒸留酒の中では高価なお酒と言えるでしょう。世界的に評価の高まっているジャパニーズウィスキーも同様です。 さて、この2つのお酒の価値の源泉は何でしょうか。あくまで私見ですが、私はともにオーク樽での熟成を経た飲み物であることに要因があると思っています。オークのポリフェノールによる渋みが、価値を生み出しているのです。 なぜ渋みに価値があるか?それは前項で示したように、渋みが飲み物の味わいに奥行きを作り出し、加えて香りを増幅させる効果があるからです。心地よい渋みは口の中に比較的長時間残ります。そしてこの余韻が、同時に味わいや香りをも長時間感じさせてくれるのです。 余韻の豊かなワインを、人はスケールが大きいと言います。グランヴァンの細やかな渋みを感じたとき、飲み手はベルベットのような口当たりと表現します。このように、良質な渋みは、飲みものの味わいや香りを増幅させ、大きな満足度を与える働きがあるのです。 お茶を知る > 淹れ方・楽しみ方 | - | trackbacks (0)2025.05.27 Tuesday TRACKBACK URI
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