コロンボにて

昨日、スリランカの山の中からコロンボに戻ってきました。お茶のこともいろいろお伝えしたいのですが、実は大変なものを目撃してしまいました。

日本でもニュースになっているようですが、実は昨夜、コロンボでタミルタイガー(反政府勢力)の空爆があり、まさにその交戦の真ん中にいたのです。

そのとき私は、ホテルに戻ろうと思って海岸線に沿った道路をリキシャで走っていたのですが、私のすぐ左の海岸からオレンジ色の花火が発射されました。カタカタという音が鳴りはじめ、花火は私の真横からだんだん前方へと移ってきます。

おかしいと思ったのは、数秒後でした。花火にしてはいやに強力です。そしてほどなくして町全体が真っ暗になり、花火だと思っていたオレンジ色の対空砲火は街中に向けても乱射されはじめました。

あとになって分かったのですが、このとき私が走っているすぐ横を、タミルタイガーの爆撃機が併走するように飛行していたようなのです。爆撃機は市内のあちこちに爆弾を落としたようです。結果として私は、交戦開始を目撃すると共に、まさに政府軍とタミルタイガーとの戦闘のど真ん中に巻き込まれるはめになりました。

ずいぶん長いこと、町の人々とともに暗闇に身を潜めて見守っていたのですが、やがて対空砲火の中から一機の飛行機が私や人々の上を通過していきました。どうやらそれがタミルタイガーの爆撃機であったようで、周囲の人々もそれを指差しながらどよめいていました。報道によると、この飛行機もその後空軍によって撃墜された模様です。

私の宿泊していたホテルは旧国会議事堂と大統領官邸にはさまれる位置にあったため、空爆の後も道路は封鎖されていましたが、迂回して唯一歩行者が通れるようになったところからホテルに戻りました。ホテルのそばも空爆を受けたらしく、道路にはガラスが激しく散乱している場所が3箇所ありましたが、ガラスを踏み越えながら何とかホテルにたどり着きました。今朝は街も落ち着いているようです。

さて、お茶についてはそれなりの成果はあったと思います。入荷にはしばらくかかりますが、ある意味命がけで買ってきたお茶です。どうぞご期待ください。

産地の息吹 > スリランカ | - | trackbacks (0)2009.02.21 Saturday

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