ダージリンファーストフラッシュ続報

このところ毎日サンプルが産地から届いています。まだ3月半ばであることを考えるとかなり早いペースですね。

今までテイスティングした紅茶の出来栄えを思い、ダージリンの地図を眺めてみると、どうも全体的に好調な出だしのような気がします。ダージリンの丘の北部の農園のものも、南部の中標高のものも、それなりに納得のいく滑り出しなのではないでしょうか。
今日は、ちょっと詳し目に、ファーストフラッシュの出て来方について述べてみましょう。

最初に市場にお目見えするのは、灌漑設備が整った農園のもの。雨が降らなくても人工的に茶樹に水を流してあげられるため、夜間の気温さえ適温になれば茶摘みが始められます。プッタボン、ノースタクバル、リシーハットなどが代表的な灌漑農園です。

次に出てくるのは、標高の低い農園のもの。高地に比べて気温が早く高くなるので、茶摘みのスタートも早いのです。これは南部のエリアと、北部のグレート・ランジ・リバー沿いの断崖に面した農園が該当します。

最後に、灌漑農園のDJ-10から20ぐらいが出てくるころになって、徐々に中標高、高標高の農園が茶摘みをスタートします。

ファーストフラッシュに関しては、標高の差は直接的にはクオリティに影響しません。従って低標高の農園でも、きちんとした製茶をしてさえいれば、素晴らしいファーストフラッシュが出来る可能性は平等にあります。

問題はむしろ人です。茶摘みをどれだけ丁寧に行えるか、茶葉をどれだけ丁寧に扱えるか。これが、クオリティを決める鍵になります。

今年はジークレフでは、一年中ファーストフラッシュを楽しみたいお客様を念頭において、スケールの大きいものを入荷しようと考えています。昨年までとは、ちょっと傾向を変えるかも知れません。

産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2007.03.14 Wednesday

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