インドのあるテイスターからダージ…

インドのあるテイスターからダージリンの状況についてのレポートが来ました。まずはその一部をご紹介しましょう。

(前略)4月中に、ダージリンのいくつかの農園を訪ねてまいりました。天候はすこぶる良好です。この時期は茶樹が十分な降雨と日光を得ることが重要ですが、今年はそれの条件が整い、現在のところセカンドフラッシュには期待が持てそうです。

セカンドフラッシュの収穫が始まる時期については、例年と大差なくなる見込みです。多くの農園では、5月20日から25日ごろに収穫が始まるのではないでしょうか。もちろんそれより早く収穫が始まる農園もいくつかはあるでしょうが、ピークは5月末ごろを予想しています。ピークの時期は今後の天候にも左右されます(以下略)。


そんなわけで、当初の予想よりは収穫のスタートは遅まる見込みとのことです。セカンドフラッシュの収穫の第一報は、このコーナーでもお伝えします。

ときに、既に入荷したグームティ農園のファーストフラッシュは、熟成が進んで素晴らしい風味となりました。メルマガでもお伝えしたシナモンのような香りも濃密に立ち、甘味も充実しています。

この紅茶、入荷当初の4月上旬は、ジークレフでは1ポット(350cc)に対し、4.2gで抽出していましたが、甘味が増した結果、現在では、4.8〜5.0gで抽出するようにしています。(抽出時間は5分です。)

昨年入荷した多くのダージリンは、5.5gで6分抽出でしたので、だいぶ量は少なめです。しかし、これは薄いというわけではなく、茶葉の中で味も香りもしない部分(ダージリンに特有のものです)があまりないためです。

抽出の時間を変えるとまだ火入れの苦味が多少感じられるため、まだこの先風味は変化するものと思われますが、ほぼピークに達したと考えてよいでしょう。

産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.05.07 Friday