昨日の茶飲み話で、茶葉を食べてみ…

昨日の茶飲み話で、茶葉を食べてみる話をしました。
茶葉を部位ごとに噛んでみると、ティップにはティップの風味、第一葉には第一葉の風味というのがあります。

ダージリンに関して言えば、ティップはアボガドのような風味がします。この部分は、とても香りがよく、それゆえにこの部分だけを集めたシルバーティップという紅茶はとても珍重されるのだ、と説明されています。

ためしにいろいろな産地のシルバーティップの風味を比べてみると、やはり産地の個性がある程度は出るものの、どれもシルバーティップの風味だな、と感じられます。

ということは逆に、産地の個性を作り出しているのはむしろ第一葉以下の部分というわけですね。

旬のダージリンやアッサムについては、ティップが多量に含まれているものは、少ないものに比べるとやはり高値で取引されているのですが、私見としては、ティップを多少選り分けられているものの方が、風味が増すものもあると思っています。(今回入荷したアッサムセカンドフラッシュがそんな紅茶です。)

昔、ダージリンの農園で、長年名マネージャーとして君臨してきたムキア氏と話した際、彼は、最も風味がよいのは、第一葉と、第一葉と第二葉の間の茎の部分だと話していました。

今まで国内で、できあがった紅茶葉の部位について語る文章をみたことはありませんが、出来上がった紅茶は、確かにさまざまな部分から構成されています。もし興味があれば、お手持ちの紅茶(OPタイプのダージリンかアッサムがよいでしょう。)でお試しになってみてはいかがですか。

お茶を知る > お茶の豆知識 | - | -2003.07.23 Wednesday