ティーポットでお茶をたくさん淹れ…

ティーポットでお茶をたくさん淹れて楽しむ場合、一定時間の抽出ののち、茶葉を抜いて別のポットなどに移してから飲むスタイルと、茶葉をお湯に浸したまま提供し、濃くなった2杯目は、お湯やミルクで割るというスタイルとの二通りがあります。

プロの間でも、どちらがよいかということについては意見が分かれるところで、例えば御茶ノ水の名店として君臨しつづけるタカノでは、茶葉は浸したままですし、同じく御茶ノ水の、(いまはなき)サーモピレーでは、茶葉を抜いて提供していました。

ジークレフでは開店当初は、ポットでカップ3杯分の紅茶を供し、時間の移り変わりによる味の違いを楽しんでいただくというスタイルをとっていました。けれども最近では、抽出時間ぴったりで茶葉を漉し、2杯目以降も1杯目と同じ濃さ、同じ味になるようにサーブしています。

理由は、常にベストの味に調整しておだししたいから。それと、ためしに日本茶や中国茶はどうかと調べたところ、急須や茶壷の中でお湯に茶葉を浸し続けることをよしとする流儀はあまり存在しなかったということもあります。その一方で、どこの国でも日常茶のレベルでは、茶を注ぎきらないケースも多いということもわかってきました

茶を注ぎきるべきか、ポットに残しておくべきか。例の「ミルクが先か紅茶が先か」というテーマに比べると、掘り下げ甲斐があるように思います。あなたはどちらがお好みですか?

お茶を知る > 淹れ方・楽しみ方 | - | -2003.05.03 Saturday