メールマガジンの補足

今週配信したメールマガジンのウヴァについての文章が、思いのほか反響を呼んでしまったようなので、若干の補足をします。

サリチル酸メチルを添加したウヴァの特徴としては、サロメチールのようなスーッとした香りが強くなるだけでなく、渋みも他の紅茶にはないぐらい、極端に強くなります。飲んだ後、強い収斂性を口内に感じたら、そのような加工をした可能性が高くなります。ただし、渋みの強さは抽出時に使用する茶葉の量や揉みの強さなどでも左右されるため、渋みが強ければ必ずサリチル酸メチルを添加しているとは限りません。

判別に慣れてくると、紅茶の製造工程から考えて不自然な味が同時に感じられるために見抜けるようになってきますが、素人のレベルではほぼ判別は不可能といってよいと思います。プロのテイスターでも、100%の判別は難しいです。

逆に、甘味が相対的につよいものであれば、そのような不正な加工はされていない可能性が高くなります。少なくともジークレフが05-07年に入荷したショウランズ農園、アダワテ農園などの紅茶は、そのような加工はされていないウヴァでした。

また、サリチル酸メチルの添加を行った実績がある農園であるからといって、必ずしもすべての紅茶にそのような不正な加工を行っているわけではないということも申し添えさせていただきます。

産地の息吹 > スリランカ | - | trackbacks (0)2009.09.05 Saturday

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