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ヤニブレンド
吉祥寺には紅茶の店も少なくありませんが、珈琲の名店もあります。
その中でも、ファンの多かったお店が、「珈琲だけの店 もか」。 残念ながら、ご店主の標(しめぎ)さんが他界されて閉店されてしまいましたが、他に例を見ないあの味わいは、多くのお客様の記憶に残っていることでしょう。 その「もか」の代表的なブレンドが「ヤニブレンド」。その詳細なレシピを知るわけではありませんが、まろやかなモカの味わいをより際立たせるために、あえて他の産地の豆をわずかだけ加えて、味を汚してあげるのだと伺ったことがあります。その結果、まろやかさのマルがより大きなマルになるのだそうです。 さて、今回入荷したダージリンファーストフラッシュ「シンブリ農園 DJ-29 Classic Clonal」は、ある意味、ヤニブレンドと同じ味の組立である、ということができます。溢れるようなうまみとまろやかさを湛えつつ、実はその奥にひとつの芯があるのがこの紅茶の持ち味。そしてその芯こそが、この紅茶のスケールの大きさを作り出しているのです。 繊細さが持ち味といわれる昨今のファーストフラッシュですが、たまにはこんな骨のあるお茶があってもいいのではないでしょうか。 産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2008.04.26 Saturday TRACKBACK URI
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