ダージリンセカンドフラッシュの概況

ここのところダージリンのことばかり、「茶のみ話」に書いていますが、今日のお題もやはりダージリンの概況です。
そろそろテイスティングしたサンプルは200種類を超えました。どうも今年は5月中に届いた最初期のものに、もっとも良いものが集中している印象を受けます。

この時期に良質なものを産した農園としては、サングマ、シンブリ農園があります。とりわけシンブリ農園は、良質なロットを数多く産出し、近年ではもっともよい出来ではなかったかと思われます。シンブリ農園は中国種、クローナルともに、本当に美しい紅茶を作り出す目の離せない農園ですし、例年も良質なものを作っているのですが、今期はさらに頭ひとつ抜け出した感があります。

サングマ農園は、例年に比べるとずいぶん早い時期によい紅茶をつくって来たという印象があります。サングマ特有のうまみの乗った紅茶を、DJナンバーで140番台から150番台にかけていくつも産出しました。その後いったん落ち込んだ印象がありますが、このあと、再度よくなってくる可能性もあるのではないかと思います。

このほか、プッタボン農園、リシーハット農園、ジュンパナ農園も、連発とはいかないまでもいくつかとてもよい紅茶を産出しました。

6月に入ってからでは、プッシンビン農園の中国種と、フグリ農園のクローナルにいくつかすばらしいものがありました。リンギア、タムソン、チャモンの各農園も香りが乗ってきているようにおもいますので、今週届くサンプルに期待が持てます。

まだまだピークのものがこれから届く農園も数多いと思いますし(キャッスルトン・マーガレッツホープなどがスロースターターです)、ひとつもテイスティングしていない農園も多いので、これはあくまで私から見た現時点での途中経過ですが、少なくともこれだけの農園は、美味しいダージリンを作ってきています。

この調子であれば、ダージリン好きの方にとっては、昨年に比べても、ずっと楽しめる一年となるのではないでしょうか。

産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2007.06.17 Sunday

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