まだカルカッタオークションには…

まだカルカッタオークションにはめぼしいお茶も出品されるようではありますが、いちおう7月に入ったので、今年のダージリンセカンドフラッシュの中で、おいしいと思った農園の名前を挙げてみようと思います。

まずアーリーセカンドフラッシュについては、ジュンパナ農園とグームティ農園に尽きました。
私はこの二つの農園については、シーズンの全ての紅茶をテイスティングしましたが、ジュンパナ農園のDJ-58と、グームティ農園のDJ-54が、おのおのの最高峰だったと思っています。ジュンパナ農園のDJ-57とグームティ農園のDJ-52も、それに肉薄する出来栄えでした。これらのものはビンテージクオリティと言ってよいと思います。そして、これらの紅茶が最初に収穫されたことで、バイヤーやセラーたちの間で、今年の出来を楽観視する空気が生まれたように思えます。

ほかにも、この時期はロヒニ農園のワンダーティやシンブリ農園のクローナルなどに目を見張る物がありました。

中盤は、本当に砂金拾いの世界でした。マスカテルの正統なダージリンとしては、リシーハット農園とキャッスルトン農園のものが印象に残っていますが、この二つの農園とて、よいものを連発したというわけではなく、ひとつふたつ、優れたロットが出てきたのみという印象です。クローナル種のものや、マスカテルではないけれども良質なものという意味では、タムソン農園やプッタボン農園なども挙げてよいでしょう。

終盤は、マーガレッツホープ農園、プッシンビン農園が良質なマスカテルの紅茶を作りました。また、スポットでシーヨック農園のものに、昨年のDJ -100に近い出来栄えのものがありましたが、ほとんどのロットは火をしっかりと入れてあり、日本ではなく西を向いて作っているという印象がぬぐえませんでした。

今年は私は、総計で300種類を超えるセカンドフラッシュのダージリンをテイスティングしました。

もちろん、できるや否や買い付けられてしまって表に出ないお茶などもありましたし、めぼしい物をひとつ残らずテイスティングしたわけではありませんが、かなり精度の高い買い付けが出来たと自負しています。

2006年の入荷は今のところ6種類。すでにジークレフとしては過去最大のボリュームです。乱調の年といえど、一生懸命やれば十分な品揃えが可能なのだという認識を深めることができました。
今月中に第一便がご紹介できると思います。どうぞご期待ください。

産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2006.07.01 Saturday

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