セカンドフラッシュのサンプルが、…

セカンドフラッシュのサンプルが、産地から続々と届き始めました。
中には、堂々たるマスカテルフレーバーのものもいくつかあります。

私の見たところ、本来予想されたピークを迎える前に、少量だけ、とてもよい紅茶が摘まれたということのようです。早生のセカンドというべきでしょうか。これは先週までの天候がすこぶる良かったためです。

天候といえば、ダージリン市街ではここ1週間雨続きでした。
適量の雨はクオリティを押し上げます。しかしもし雨が多すぎる場合には、風味は飛んでしまいます。

今年の作柄が、この1週間の雨によって思わしくないものとなる場合には、今届いているいくつかの良質な紅茶は、稀少なマスカテルとなるでしょう。実際、良かったサンプルの後に摘まれたダージリンの風味は、落ち込んでしまっています。

一方今後の天候次第では、今届いているものよりも良い物が出てくる可能性もあるかも知れません。

買付けが一筋縄でいかないのはいつものこと。
もしジークレフが5種類ぐらいのセカンドフラッシュを買付けるのであれば、現時点で最高の物を必ず抑えておくのですが、今回のものは見送ることにしました。ダージリンの買付けは、こういうギャンブル的な要素がつきものです。賭けに強くないとおいしいダージリンは手に入らない、ということもたまにあります。

産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.05.22 Saturday