今日のNHK「ためしてガッテン」…

今日のNHK「ためしてガッテン」は紅茶のおいしい淹れ方でした。おいしい紅茶を淹れるためには、ジャンピングにこだわるのがよく、最もよくジャンピングするためにどうしたらよいか、というのが番組の内容でした。結論としては、「水は軟水、ポットは丸型がよく、抽出に適した温度は95℃である!!」ということです。

紅茶は嗜好品なので、淹れ方も好き好きだと思うのですが、NHKのような放送局の番組に、「99℃で淹れるのは、間違い!!」と真っ向から否定されると、正直困惑してしまいます。我々が毎日何十回も淹れている実感と「ためしてガッテン」の結論は、細かいところでかなり違いました。

紅茶の淹れ方については、ふだん使いに十分な知識としては、「保温と計量」がすべてだと思います。
(1)ポットやカップなどを出来るだけ高温に保温し、最終的にカップに注ぐ紅茶をできるだけ高温に保つこと。
(2)茶葉とお湯との量の比率をきちんと計量し、抽出時間を計時すること。
これでおいしくはいらないことはまずありません。

プロであれば、上記のルールに加え、さらに細かい着眼点が出てきます。それは、茶葉の性質によって、それにあわせた淹れ方をすること。すなわち、(1)ダージリン、(2)アッサム、(3)セイロン茶とニルギリ、(4)中国紅茶で、紅茶をよりおいしくするのに注意するポイントが異なるのです。

ちなみにジークレフは、おいしく紅茶を淹れる「ゴールデンルール」の中で、ジャンピングを最も軽視しています。紅茶の抽出は、水質と水の温度、Phと、茶葉の量によって決まります。ジャンピングのように、紅茶のグレード(等級=茶葉の大きさによる分類です)によって変わってしまう現象を、おいしさの指標として用いること自体、あまり意味がないと考えています。

いずれにせよ、ひとりひとりが、自分が一番美味しいと思える淹れ方をするのが一番です。何よりも自分の鼻と舌を頼りにしてください。

お茶を知る > 淹れ方・楽しみ方 | - | -2004.01.14 Wednesday