セリンボン農園 Half Raw Teaについて

元旦未明の高円寺店周辺の火災では、大変お騒がせいたしました。その後、皆様から多大なるお心遣いを賜り、励まされつつ今日を迎えております。心より御礼申し上げます。

さて、吉祥寺店とオンラインストアで販売しております福袋の一部には、「セリンボン農園 Half Raw Tea」というお茶を入れさせていただきました。

"Half Raw Tea"は、半生という意味合いですが、このお茶は8月にセリンボン農園にうかがった際に、川崎が作らせていただいたお茶のひとつです。

"G clef Speciality"とは異なり、こちらの"Half Raw Tea"は、意図的に火入れの温度を下げることにより、お茶の酸化酵素を残し、火入れにより変化するはずの香気を残した品です。製茶は8月の上旬ですが、入荷後今日に至るまで、脱気を施し寝かしておりました。

2007年の暮れにご紹介した"Raw Tea"の経験で、酵素を活かした生のお茶は、実は熟成させることによって更に味わい深いコクが生まれることがわかりました。このコクはプーアル茶同様、ノドの奥に温かい感触をともなって感じられる熟成茶独特の味わいですが、プーアル茶とは異なり、フレッシュな味わいのままにそのコクを楽しめるのが、"Raw Tea"の特色といえます。

酵素を殺していないという意味では、厳密にいうと烏龍茶とも異なるのですが、製造工程の基本的なところは烏龍茶と同じなため、あえて「ダージリンウーロン セリンボン農園 Half Raw Tea」と命名させていただきました。他のお茶では味わえない独特の風味を、ぜひお楽しみいただければと存じます。

産地の息吹 > ダージリン | - | trackbacks (0)2009.01.06 Tuesday

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