2004年のダージリンファースト…

2004年のダージリンファーストフラッシュは結果として、ここ数年では最もよい出来だったといえそうです。

実は今年ジークレフに届いたサンプルの中には、ここ数年で最高と呼び声の高いものがありました。ところがこの紅茶、どうも東京界隈の水とは相性が悪いようなのですね。茶殻とか、カップの残り香から、間違いなく極上の春摘みであることはわかるのですが、茶液自体に、そのよさがなかなか反映されていない。何度か水を替えてテイスティングしたのですが、少なくとも東京界隈の水では、そのサンプルを上回るものが数多くありました。

これが紅茶の難しいところで、産地のテイスターたちが太鼓判を押したその紅茶を入荷したところで、日本でそのよさが体感できないのでは意味がありません。逆に、産地ではちと薄いのでは?というようなサンプルが、日本ではとても充実してはいることもしばしばです。

農園側にも、あらかじめ日本の水を意識して、お茶づくりをしているところもありますが、消費地の側でも、それぞれの地域にテイスターがいて、それぞれの水にあった紅茶を選ぶということは、とても意味のあることなんだと思います。

産地の息吹 > ダージリン | - | -2004.04.18 Sunday