ジュンチヤバリ農園から入荷した"…

ジュンチヤバリ農園から入荷した"Handrolled Oolong"。
このお茶は、紅茶なのか、烏龍茶=青茶なのかという問いあわせを数多く受けました。もっともな疑問だと思います。しかし、とても答えにくい質問であることも確かです。

私の個人的な意見としては、そもそも中国、台湾をのぞく産地のお茶に、6大分類を適用するのは、無理があると考えています。というのはダージリンは紅茶とみなされていますが、多くは青茶に分類されている台湾の東方美人や木柵鉄観音よりも発酵が浅く、この時点で発酵の仕方によって、お茶を分類するという試みが破綻するからです。

特に、半発酵、完全発酵という表現は、なにをもって「完全」とするかが甚だ不明確で誤解を招くため、ジークレフでは使わないようにしています。紅茶だって、やはりある時点で発酵を止めているのであり、別に発酵しきったお茶というわけではありませんからね。

ジュンチヤバリの"Handrolled Oolong"に話を戻すと、少なくともこれを烏龍茶だと主張するのは、無理があるように思います。というのは、一煎で飲みきるタイプのお茶ですし、発酵も通常のダージリンオータムナルに比べて別段浅いわけでもありませんから。

"Oolong"という表現は、手揉みの工程から、烏龍茶をイメージしてつけたものと解釈していただくのが、無難なように思います。

お茶を知る > お茶の豆知識 | - | -2003.10.26 Sunday